冬季オリンピック種目の1つで、「氷上のチェス」とも呼ばれているカーリングは昨今の日本チームの活躍もあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
では【カローリング】は?となるとピン!とくる人は少ないのではないでしょうか。
私の勤めている施設には実際にカローリングセットがありますが、私自身今の仕事に就くまではカローリングというスポーツは聞いた事も見た事なかったです。
今回はこの氷上のチェス改め、「床上のジェットローラ」【カローリング】をご紹介いたします。
目次
カローリングとは
カローリングの歴史
1993年、名古屋市にあるベアリングメーカーの中部ベアリング株式会社代表取締役の田中耕一氏によって、昨今日本でも人気のある氷上のスポーツ「カーリング」からヒントを得て、室内でもカーリングが出来るようにと考案されたニュースポーツです。
カローリングの名は「軽やかにローリング(回転する)」として命名されました。
特徴・魅力
- 底面に3つの車輪がついた「ジェットローラ」と呼ばれるプラスチック製の円盤をストーンの代わりに使います。その為、体育館、公民館、オフィスなど身近な施設のフロア(床面)で行うことができるので日本全国道具されあればどこでもプレイ可能です!天候に左右されることもありません。
- カーリングと違い、氷上を滑る技術もいらなく、ルールも簡単なので子どもからシニアまで年齢・性別・体力に関係なく気軽に競技できるスポーツです。
必要な道具
- ジェットローラ(6個)
- 直径25.8cm、厚さ4.6cm、重さ2kg(メイツ競技)重さ3.7kg(マスター競技)
- 裏面にベアリング入りのホイールがつているので床面を回転走行する。
- 色は赤・黒・黄・緑・青・橙の6色
- ポイントゾーン
- 94cm正方形、直径90cmの円形が中心から赤(3点)、黄(2点)、青(1点)の3色カラーで印刷されている。
- コート
- 基本タイプのベース型(3.2m×11m)、年少者向けのタイト型(2.4m×11m)がある。
- マスター競技はベース型・タイト型のいずれかを選びます。
- メイツ競技の場合はタイト型を使用します。
- スコアカード
遊び方・ルール
競技の種類
本格的なマスター競技と簡易に出来るメイツ競技の2種類があります。マスター競技は用具を2セット使って行いますが、メイツ競技は1セットのみで行います。
メイツ競技
- 概要
- 1チーム3人編成。ジェットローラ6個を〈青・黄・赤〉と〈橙・緑・黒〉の2つに分けて対戦する競技です。
- 競技方法
- 競技は1人1個のジェットローラを投球順序に従い、ポイントゾーンに向けて相手チームと交互に投球します。両リームのジェットローラを全部投球し終わった時点の得点を計算します。
- 投球方法
- 床面に片膝または両膝をついた姿勢でハンドルを軽く握り、ジェットローラを2~3回前後に滑らせ目標に向けて押し出すように投球します。この時、手がスタートラインを越えてもアウトにはならないが、手をついた場合はアウト。
- 立ったり走りながらの投球および、中腰姿勢での投球はアウト。
- 投球する際に足がスタートラインを超えた場合はアウト。
- 競技の進め方
- 先攻後攻を決める。
- 先攻チーム ①橙 ③緑 ⑤黒
- 後攻チーム ②青 ④黄 ⑥赤 の順で投球します。
- 6個のジェットローラを全て投球し終わった時に、1番ポイントゾーンの中心に近い位置に投球したチームの勝ちです。
- 勝ったチームは、相手チームの最も中心に近いジェットローラより内側にあるジェットローラが得点として加点されます。(負けたチームは0点)
- 両チームのジェットローラがポイントゾーン上に存在しない場合は、両チームともに0点となり、次のイニングに移行します。(先攻後攻の順番は同じ)
- 勝利チームが次のイニングで先攻になり、8イニング終了時の合計得点で勝敗を決めます。
- 先攻後攻を決める。
- ボーナス得点
- 8イニング制はラッキー7(7イニング時)、6イニング制はラッキー5(5イニング時)にボーナス得点を適用する。
- ポイントゾーンの赤色を2倍の6点、黄色を2.5倍の5点、青色を4倍の4点として計算される。
- 適用条件としては、勝利チームの得点となったジェットローラが同色のポイントゾーンに停止している場合に限りボーナス得点として計算される。適用されない場合は通常の得点計算となります。
まとめ
子どもからシニアまで一緒に楽しめるのがカローリングです。
味方チームのジェットローラに当ててポイントゾーンに近づけたり、相手チームのジェットローラを弾き飛ばして大逆転をしたりと、ルールはシンプルでもやってみるととてもスリリングなスポーツです。
カローリングの道具を個人で揃えるとなるとなかなかハードルが高いですが、実は設置している施設は国内にも多数あります。
もし興味がありやってみたいと思われた方はお近くの体育館、教育委員会、スポーツ施設などにお問い合わせしてみると意外と貸出しもしていたりするかもしれませんよ!